『私の中のあなた』映画の感想・ネタバレあり。原作(My Sister’s Keeper)との違いはどこ?

目次

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『私の中のあなた』のあらすじ

幼くして白血病を発症したケイト。

白血病のケイトと骨髄の型が一致しなかった両親と兄。

ケイトは骨髄移植をしなければ、長く生きられません。

そんなケイトを救うために、両親は、新たに子どもを作る決心をします。

そうして、遺伝子操作をして作られた子どもが妹のアナ。

ケイトのために作られたデザイナーベイビーであるアナは、

出生時に臍帯血を提供し、

小さな頃から検査を受け、血液、骨髄などの提供をしてきました。

アナ本人も、自分が姉を救うために生まれたことを自覚しています。

でも、度重なる自分の一部の提供に加え、

ついに臓器提供を迫られた時、

11歳になったアナは反抗に出ます。

母親であるサラを訴えることにしたのです。

サラは、姉を救うための骨髄移植や輸血は、

家族であれば当然と考えており、

家族のやりたいこと、

やりたくないことが見えていません。

ケイトを助けたい、生きていてほしい気持ちは、

家族全員の願い。

でも、アナにだって、やりたいことがある。

そうやって始まった裁判でしたが、

実は裁判には裏があったのです。

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『私の中のあなた』の感想・ネタバレあり

裁判の裏とは、

アナが自分を守るために自分の意志で、

両親を訴えたと思われていたが、

実はケイトがアナに訴訟を依頼していたこと

白血病のケイトに生きてほしい母と

その期待に応えてきたケイトとアナ、

自分は役に立たないと思ってしまった兄、

家族を支えてきた父。

でも、実はケイトはもう治療を受ける気はなくて、

自分の人生を最高だったと振り返っていた。

死を受け入れたくない母親のサラよりも、

娘のケイトの方が大人だった。

姉を思って一芝居打ったアナの真剣さ

ケイトの治療を受けたくない気持ち

妹をこれ以上巻き込みたくないという意思

両親を思うゆえに直接言えない葛藤を思うと、

涙が止まらなかった。

でも冷静に考えると、

そもそもデザイナーベイビーは、

人間が手を出してはいけない領域なのかもしれない。

それで救える命もあるし、

ドナー側も提供される側も

両者が幸せになる例もあると思うが、

お互いに傷つくこともあると思う。

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『私の中のあなた』の印象に残ったシーン

お母さん

忘れられないシーンは、

髪の抜け落ちたケイトが、

人目を気にして引きこもりになってるときに、

お母さんがバリカンで自分の髪の毛を剃ったシーン。

いくら娘が苦しんでいても、自分だったらここまでできないかもしれない。

でも、自分がケイトだったら、お母さんがここまでしてくれたことは、

愛を感じる出来事で、うれしかったと思う。

お父さん

今までお母さんに強い言葉を浴びせることはなかったお父さんが、

ケイトを海に連れていくと決めた日は違った。

どんなにお母さんが猛反対しても、「離婚」を切り札にして強行突破。

お父さんのケイトに対する愛が溢れていた。

娘の命が残り少ないなら、できるだけ楽しい思い出を残してあげたい気持ちは

親として共感できる。

ケイト

病気で苦しんでる姿が見ているだけでも辛そうで、

その印象も頭から離れないけど、

ケイトが病院内のパーティーに恋人と参加する時に、

おしゃれして幸せそうな顔が最高にかわいかった。

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『私の中のあなた』の題名

この邦題からすると、妹の臓器提供を受けた姉が生き続ける、

つまり妹(の一部)が私の中で生きているという意味かと思って観始めたが、

映画でのケイトは亡くなってしまう

原作のタイトルは『My Sister’s Keeper』で、

姉のキーパー=姉を助ける妹とも

妹のキーパー=妹をキープする姉(臓器提供のため)あるいは

妹を助ける姉(妹を臓器提供から逃れさせるための訴訟)とも

とれなくはない。

でも、アナは姉のために生まれたデザイナーベイビーであることから

姉のキーパー=姉を助ける妹という意味合いが妥当。

どうしても邦題の『私の中のあなた』が謎で引っかかった。

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『私の中のあなた』の原作と映画の違い

邦題の『私の中のあなた』が謎だったので調べてみると、

原作のラストは映画とは違うようです。

映画では、ケイトは臓器提供手術を受ける前に亡くなるが、

原作では、勝訴した帰り道に、

アナが交通事故にあい、

脳死状態になってしまう。


脳死したアナは、ケイトのドナーとなり、

ケイトは生き続けることになる。

原作のラストを知ると、

映画の邦題『私の中のあなた』の謎が解けたような気がします。

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まとめ

『私の中のあなた』について見てきましたが、

いかがでしたでしょうか。

病気、人権、倫理など重いテーマでしたが、

家族それぞれの愛が伝わる映画でした。

以上、

「『私の中のあなた』映画の感想・ネタバレあり。

原作(My Sister’s Keeper)との違いはどこ?」

でした。

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!








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