よく、母親は娘に愚痴を言いやすいと言いますが、
うちの母親もそうです。
口を開けば愚痴ばかり聞かされて、もううんざり。
何十年も聞かされ続けて、いい加減疲れました。
今回は、そんな母と娘の切り分けについて考えてみたいと思います。
目次
母親の愚痴を聞かされるのは長女の役目?
聞いてあげないとかわいそう?
母親の愚痴聞き役が、長女の役目のはずがありません。
でも、そう思ってしまっている、思わされている長女は多いのではないでしょうか。
私もその一人で、愚痴を聞くぐらいしかしてあげられないし、
お母さんかわいそうだし。そう思って聞いてきました。
聞くだけではなく、一緒に悪口を言ったり、共感したり。
一緒に泣いたり。
こっちの心もズタボロです。
私の母親は、「子どもは自分の分身」などと平然と言ってしまう人なので、
母子分離ができていないのだと感じます。
私自身は母親になっても、
「親は親、子は子」という線引きはしている方だと自覚しているので、
「子どもは自分の分身」という考えが理解できませんが、
母は、母親ならその位の気持ちで、愛情を注ぐのが普通と思ってる節があります。
その証拠に、イヤイヤ期で子どもが癇癪を起して悩んでいた頃、
母親の愛情不足が原因というようなことを言われ、責められました。
話がずれましたが、
母親との距離感が大事だと思います!
母親の愚痴は大半が父親のこと
同じ愚痴の永遠ループ
そもそも、なぜ娘である私に愚痴を言うのかというと、
私の母親の場合、他に言える相手がいないから。
愚痴の対象が、夫や夫の親、夫の親戚であることが大半なので、
よそ様には言えないらしいのです。
家庭の内情を、外に漏らしたくない気持ちはわかります。
でも、それなら本人に言えばいいのにと思いますよね。
母親も、本人に直接言えるなら、とっくに言ってると思いますが、
言えない状況、言えない環境が出来上がっています。
うちの場合、父の親とも同居していたので、
折り合いが悪くなったら、居心地悪いですし、
母は、夫や夫の親に対する恐怖心で本音を言えなかったんですね。
その恐怖心というのは、何が原因だったのでしょうか。
夫に、ささいなことで怒鳴られたり、説教されたり、
数時間実家に帰っただけで夫の親に嫌味を言われたり、
家政婦のようにこき使われたり。
正月、お盆、お彼岸、命日の度に集まる親族の接待。
夫の親の介護。長男の嫁としての重圧。
そういうことの積み重ねで、ストレスが溜まる上、
ストレスの解消口でもある実家へも帰りづらい。
そんな生活を続けたせいで、母は病気にもかかりましたし、
消えたいという感情に度々襲われてきました。
私自身、そういう姿をそばで見続けてきて、
結婚なんてするもんじゃないと思っていた時期もあります。
母親の愚痴は娘が聞いてあげないとどうなるの?
娘はカウンセラーではない
夫の愚痴をグチグチグチグチ何十年。
40年以上結婚生活を続ける中で、
ようやく母も父に対して、
モノ申せるようになってきました。
でも、父が変わらない。
父には響かないんですね。
だから、愚痴もなくならない。
結局、父と母の問題を、娘である私にぶつけてるだけ。
でも母に離婚を勧めても、別居を提案しても、首を縦には振らない。
一体、母は何がしたいのでしょうか。
愚痴を言って、スッキリできればいいの?
正直、愚痴を聞かさせるのも疲れました。
愚痴を言った後、母は、晴れ晴れとして、いつものように他の話題に移ります。
実際のところは、母の心が本当に晴れたわけではないし、
何の解決にもなっていないのですが、
少しでも母の気持ちが晴れるなら、
私には愚痴を聞くことくらいしかできないから、
そう思って聞いてきました。
でも、そろそろ限界が近づいてくると、
実家に帰る度に、愚痴ばかり聞かされて疲れる。
ごめんね。
でも、kanaoにしか言えないのよ。
誰かに吐き出さなかったら、お母さんどうにかなっちゃう。
・・・。
この会話、過去に何度もしたことある。
でも、「どうにかなりそう」と言い返されると、
何も言えない私。
結局、二人とも負のループから抜け出せない。
母の愚痴を拒絶したらどうなるのでしょうか。
本当に母はどうにかなってしまうのでしょうか。
消えたいという発言も聞いてるので、私も母を拒絶するのが怖いんですよね。
でも、今度愚痴を聞かされそうになったら、心を鬼にして、
私から変わるようにしなきゃいけないですね。
母親の愚痴の行方
愚痴は愚痴のまま・・・やりすごす
もし自分が母親の愚痴を聞いてあげなかったら、
母親の愚痴はどこへ行くのでしょうか。
次女へ行く?しまい込む?
感情をため込むのは、精神衛生上よくないので、
紙に書きだしたり、愚痴の相手に手紙を書くなどして、
吐き出すのがいいと思います。
30代の頃、私はそうしていました。
夫に対して言いたいことが言えない時、手紙に書く。
紙に書くことで感情が整理されるので、
感情的にならずに伝えられるという利点があります。
夫は直接言ってほしかったそうですが、
面と向かって言うと、
夫のリアクション(反論、表情の変化)が怖かったりするので、
私には手紙があっていたんですね。
母も手紙を書いていた時期があったらしいのですが、
あまりにも変わらない現実に、
手紙を書く気も起きなくなったそうです。
だから愚痴を言うことが、
母のストレス解消法であり、
問題から視点をそらす術なんだと思います。
真正面から立ち向かえばいいってもんじゃないですからね。
私も40代になり、手紙を書くことはなくなりました。
結婚生活が長くなると、
伝えても相手は変わらないし(伝えた直後は変わるけど、また元に戻る)
自分も、夫に言われても変わってないのを実感したからです。
それならば、問題から目をそらして、
のらりくらりやっていこうと、
肩の力を抜こうと思ったんですね。
相手は変えられない、
夫も、子どもも。
自分自身だって、そうそう簡単に行動を変えられないのに、
人を変えるって、無理だなと。
あきらめの境地とでも言えばいいのでしょうか。
で、結局、母親の愚痴はどうするかと言うと、
私の場合、
”聞いてる振りして聞かない”です(笑)
もう聞きたくないって言えば、
すねるし、めんどくさいので、
聞いてるふり。
共感しない。
聞き流す!
あまり真面目に考えないように意識しましょう!
母親の愚痴対処法
正直、逃れたいときもある
愚痴を聞き流すことができない場合、
母親の愚痴から逃れる方法としては、
物理的な距離を置く方法と精神的に距離を保つ方法があると思います。
物理的な距離を置く
- 実家に近づく回数を減らす
- 電話に出ない
- 自分からはラインをしない
- 連絡は必要最低限
精神的に距離を保つ
- 私は私、母は母と切り分ける。愚痴は、母と父の問題で、私の問題ではない。
- 自分の幸せを一番に考える。母がかわいそう、話を聞いてあげなきゃという感情を捨てる。
まとめ
母親の愚痴がしんどいというテーマでしたが、
いかがでしたでしょうか。
愚痴を聞きたくないという私の愚痴になってしまったかもしれません。
お目汚し失礼しました。
母親と娘の関係って、仲がいいようで実は娘が気を遣っていたりするんですよね。
でも、私は私で、母ではないんです。
別の一人の人間として、自分の心を一番に考えてもいいですよね。
以上、「母親の愚痴がしんどい。愚痴を聞くのは長女の役目?
でももう聞きたくない。疲れました。」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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